前回の記事では、
「ズキズキする頭痛の正体は“血管のゆるみ(過拡張)”」であり、その裏側にある体の内側の問題(自律神経・血糖・鉄・ATP・副腎)についてお話ししました。
今回はその続きです。
「じゃあ、どうすれば“血管をコントロールできる体”に戻せるの?」
この疑問にお応えしていきます。
もし、まだ前編を読んでいない方は、先にこちらからどうぞ。
→【頭痛が治らない本当の原因】 薬では改善しない“血管のゆるみ”と日常習慣の落とし穴
「原因を理解してから対策する」ことで、改善のスピードが変わります。
それでは、今日からできる具体的な整え方をお伝えします。
血管をコントロールできる体をつくる5つの整え方

1.呼吸を整えて「自律神経の切り替え力」を高める
まず最初に整えるべきは「呼吸」。
深呼吸をしようとしても、胸だけで浅く呼吸していませんか?
これは横隔膜がうまく動かず、呼吸が“姿勢依存”になっているサインです。
呼吸が浅いと交感神経が優位になりやすく、その反動で副交感神経に切り替わるタイミングで血管が“ゆるみすぎる”。
このスイッチングの乱れが頭痛を生みやすくします。
→ 対策は「鼻から吸って、鼻から吐く」こと。
特に吐くときは「フーッ」と長く、ため息のように。
夜寝る前や作業の合間に1分行うだけでも、自律神経の切り替えがスムーズになります。
2.血糖値を安定させる「朝の一口」で1日が変わる
朝食を抜いたり、コーヒーだけで済ませていませんか?
血糖値の乱高下は、血管の収縮・拡張を不安定にし、頭痛を誘発する大きな要因です。
→ 朝は“炭水化物+たんぱく質”を一緒に。
理想は、おにぎり+ゆで卵、バナナ+ヨーグルト、味噌汁+ごはんなど。
糖をゆっくり吸収する仕組みをつくると、アドレナリンの暴走も防げて、血管のトーンが安定します。
3.鉄を「貯める食事」と「吸収できる体」に変える
鉄は酸素を運ぶミネラル。
足りないと脳が酸欠状態になり、血管は“ゆるみ”で補おうとします。
→ 対策は「吸収される鉄」を意識すること。
レバー・赤身肉・あさりなどのヘム鉄+ビタミンCを一緒に摂る。
(例:レバー炒め+ブロッコリー)
また、コーヒーや緑茶のタンニンは鉄の吸収を妨げるため、食後30分は避けると◎。
女性や成長期の学生は特に不足しやすく、頭痛・倦怠感・冷えなどのサインとして現れます。
4.エネルギー(ATP)を作れる食事で「代謝の火」を灯す
無理なダイエット、糖質制限、偏食。
これらは一時的に体重が減っても、体を“エネルギー不足”にします。
エネルギーが足りない=血管の筋肉(平滑筋)が働けず、“締める力”を失ってしまう。
→ 対策は「糖・脂質・たんぱく質をバランスよく」。
・糖を抜かない
・脂質を怖がらない
・たんぱく質を毎食入れる
ATPが作れるようになると、体は“省エネモード”から“自分で動けるモード”へ。
血管も必要なだけ締まり、必要なときにゆるむようになります。
5.副腎をいたわる「休息とリズム」で体の回復力を戻す
ストレスが多い現代では、副腎(ストレス処理工場)が疲れきっています。
コルチゾールが出にくくなると、体がストレスに対処できず、血糖・血圧・自律神経がバラバラに。結果、血管も過剰にゆるみます。
→ 対策は「休息の質」を上げること。
・寝る直前までスマホを見ない
・平日と休日の起床時間を2時間以上ずらさない
・夜は“強い光・音”から離れる
副腎が休める時間をつくるだけで、翌朝の頭の重さや目覚めが変わります。
体と日常を「多角的に」整えることが大切

多くの人は、頭痛を感じるとまず薬に頼ったり、「肩こりをほぐせば治る」「ストレッチをすれば軽くなる」と思いがちです。
もちろん、それらも悪くはありません。
でも、頭痛の原因はひとつではなく、体のいろんな仕組みが影響し合って起こるものです。
自律神経・血糖・鉄・エネルギー・副腎。
それぞれがバラバラではなく、“つながりの中”で働いています。
だからこそ、
「呼吸だけ」でも、「施術だけ」でも、「薬だけ」でも足りない。
体をいろんな角度から、そしていろんなつながりで整えていくことが、根本的な頭痛改善への近道です。
一見、遠回りに思えるかもしれません。
けれど、頭痛薬を飲み続けて一生をやり過ごすよりも、呼吸・栄養・姿勢・睡眠といった日常を少しずつ見直していくほうが、体は確実に変わっていきます。
そして、
体を“いろんな角度から、いろんなつながりで”見てくれる人に出会えると、改善のスピードは一気に変わります。
「自分の頭痛の根っこをちゃんと見つけたい」
「体全体を見てアドバイスしてくれる人に相談したい」
そう感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。
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博多からだ想い整体院めぐり
〒812-0011
福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目12-3
玉井親和ビル 3-B
執筆者:鈴木 貴英(柔道整復師・トレーナー)
呼吸と動作の再教育を専門とし、慢性痛・自律神経・姿勢改善にアプローチ。
「体の感覚を取り戻す」ことをテーマに、心身の調和をサポートしています。
