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からだ想い整体院めぐりの鈴木です。
このブログは、来院された方にお伝えしている「自宅でできる呼吸セルフケア」を、復習しやすくまとめたシリーズです。
第9回は、セルフケアとしての最終回。
これまで床や座位で整えてきた呼吸を、立った姿勢=日常に最も近い形 につなげていきます。
■ なぜ最後に「立位」なのか?
日常生活の多くは、
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立つ
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歩く
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作業をする
といった 立位・準立位 の姿勢で行われます。
ここまでのセルフケアで呼吸が楽になっていても、立った瞬間に
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肩がすくむ
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背中が固まる
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腰を反って姿勢を保とうとする
ということが起きると、呼吸はすぐに乱れてしまいます。
第9回では、「立っても呼吸を頑張らなくていい状態」 を体感していきます。
■ ウォールプッシュ呼吸の役割
ウォールプッシュ呼吸は、
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壁という外部の支えを使いながら
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肩・背中・体幹をつなげ
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背中に呼吸が入りやすい姿勢をつくる
ためのセルフケアです。
ここではもう、呼吸を数えたり、コントロールしたりする必要はありません。
姿勢が整えば、呼吸は勝手に起こるという感覚を大切にします。
■ やり方(ウォールプッシュ呼吸)
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壁に向かって立つ
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足は腰幅、膝は軽く緩める
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両肘を壁につける
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背中を軽く丸める

動作の流れ
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肘で壁を「軽く押す」
→ 背中がふわっと広がる感覚 -
その姿勢のまま、静かに呼吸
→ 背中・わき腹に空気が入るのを待つ -
余裕があれば
吐く息に合わせて、肘を少し上下にスライド
※ 呼吸は自然でOKです。
■ 注意点
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肩をすくめない
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腰を反らさない
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呼吸を頑張らない
「正しく立とう」とするより、「楽に立てているか」 を基準にしてください。
■ この回で感じてほしいこと
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立っているのに、呼吸が静か
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背中が支えてくれている感じ
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姿勢を保つために力んでいない
これが感じられれば、十分です。
■ まとめ
ウォールプッシュ呼吸は、新しい呼吸法を身につけるためのものではありません。
立っても、呼吸が邪魔されない体の状態を確認するための最終ステップです。
ここまでで、セルフケアとしての実技は一区切りになります。
呼吸は「整えるもの」ではなく「戻ってくるもの」
ここまで、全9回にわたって呼吸に関わるセルフケアをお伝えしてきました。
■ 呼吸は本来、不随意運動
呼吸は、本来「正しくやろう」と意識しなくても行われる不随意運動 です。
にもかかわらず、
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痛み
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緊張
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姿勢の崩れ
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呼吸量の過多
といった要因が重なると、呼吸はどんどん 「意識しないとできないもの」 に変わっていきます。
このシリーズで行ってきたのは、呼吸を上手にすることではありません。
呼吸の邪魔をしている要素を、順番に減らしていくことでした。
■ うまくできない日があってもいい
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呼吸が浅い日
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余裕がない日
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セルフケアをやる気がしない日
そういう日があっても問題ありません。
なぜなら、
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第1回に戻れば、呼吸量を落ち着かせられる
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第2回に戻れば、背中に呼吸を思い出せる
「戻る場所」が、すでに用意されているからです。
■ 最終的なゴール
このシリーズのゴールは、
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毎日セルフケアをやり続けること
-
呼吸を常に意識すること
ではありません。
日常生活の中で、呼吸のことを考えなくてよくなることです。
立っても、歩いても、休んでいても、
呼吸が勝手に行われている。
それが、本来の呼吸です。