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呼吸が変わると、人生が変わる? 〜脳と体をつなぐ「呼吸のチカラ」〜

博多駅から徒歩8分
からだ想い整体院めぐり鈴木です。

「呼吸なんて、意識しなくてもしてるよ」

そう思ったあなた。
実はそれが落とし穴かもしれません。

1日に私たちは約2万回も呼吸をしています。
でもそのうち、“正しく呼吸できている”回数はどれくらいでしょうか?

呼吸は、生きるための最も基本的な営み。
けれどその「基本」が乱れると、体も心も静かにバランスを崩していきます。

肩こり、頭痛、疲れやすさ、眠りの浅さ、集中力の低下などなど…

「年のせいかな」「ストレスかな」と思っていた不調の中に、実は“呼吸の乱れ”が関わっていることがあります。

なぜ呼吸がそれほど大切なのか?

その答えを知るためには、まず「脳の栄養」の話から始めるのが分かりやすいでしょう。

脳に必要な「2つの栄養」

脳は、体重のわずか2%の重さしかありませんが、
体全体の酸素の20%、エネルギーの25%を消費して働いています。
それほどまでに“燃費の悪い臓器”なのです。

そんな脳が健やかに働くためには、2種類の栄養が必要です。

⒈物質的な栄養

食事から摂るブドウ糖、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル。
これらは神経を動かすエネルギー源であり、脳の構造そのものを支える材料です。

しかし、それを「燃やす」ために欠かせないのが酸素です。

どれだけ栄養を摂っても、酸素がなければエネルギーは生まれません。
つまり、呼吸が浅くなると、脳は常に“酸素不足=エネルギー不足”になります。

脳が酸欠になると、思考のキレが落ち、集中力が続かず、イライラしやすくなります。
これが、呼吸の乱れによる“脳疲労”の正体です。

⒉感覚的な栄養

もうひとつの栄養は、「感覚」から得られる刺激。
脳は五感や体の内部感覚を通して、常に情報を受け取り、整理し、調整しています。

この「感覚的な栄養」には、次のようなものがあります。

視覚:光・空間・奥行きを捉え、体の位置や方向を調整する
前庭覚:内耳で感じる重力や加速度。バランスを保ち、姿勢を制御する
体性感覚:筋肉・関節・皮膚からの“自分の体の状態”を知らせる情報

これらの感覚がうまく統合されることで、
脳は「今、自分の体がどうなっているか」を正確に把握できます。

しかし、呼吸が浅くなり、胸や首が固まると、
胸郭や頸部の動きが制限され、前庭覚や体性感覚の情報が乱れます。

また、頭の位置が前方にズレることで視覚のバランスも崩れ、常に「緊張モード」の信号が脳に送り続けられます。

つまり、呼吸が乱れると、
脳は“感覚の栄養”をうまく受け取れなくなるのです。

その結果、情報の整理が難しくなり、
「なんとなく落ち着かない」「ぼんやりする」「疲れが取れない」という曖昧な不調が現れます。

呼吸とは、酸素だけでなく「感覚の調律」でもあるのです。

呼吸が整うと変わる3つの領域

呼吸を整えることは、体の表面ではなく“システム全体”を整えること。
その変化は、大きく3つの領域に分けられます。

① 体内環境(内側のリズム)

呼吸の目的は、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出すること。
このバランスが保たれていると、血流・pH・ホルモン分泌が安定します。

たくさん吸うより、ゆっくり吐くことが大切。
吐くことで体内の二酸化炭素が適度に保たれ、
酸素が細胞に届きやすくなります(=ボーア効果)。

浅い呼吸を続けていると、
酸素が十分にあっても細胞に“届かない”状態になり、慢性的な疲労感が生まれます。

深く整った呼吸は、内側の循環リズムを調え、
まるで体全体が静かに“再起動”するような変化をもたらします。

② 姿勢・動作(外側のバランス)

呼吸の中心にあるのが、横隔膜という筋肉。
この筋肉が上下に動くことで、胸郭が広がり、腹圧が整います。

しかし、姿勢が崩れたり、ストレスで体が固まったりすると、横隔膜が動かなくなり、代わりに肩や首で呼吸をするようになります。

その結果、肩こり・反り腰・猫背といった姿勢不良が定着し、
さらに呼吸が浅くなる___という悪循環に。

呼吸の再教育は、単に“息のトレーニング”ではなく、
体幹の再構築であり、動きの再デザインでもあります。

③ 心の安定(内面の調和)

呼吸のリズムは、自律神経のリズム。
浅く速い呼吸は「戦う・逃げる」神経(交感神経)を優位にし、
深くゆっくりした呼吸は「休む・回復する」神経(副交感神経)を働かせます。

つまり、呼吸をコントロールすることは、
“自分で自律神経を整える唯一の方法”でもあるのです。

感情を無理に抑えようとするより、
呼吸を整えるほうが心は早く落ち着きます。

焦りや不安の波が立ったら、
まずは「息を吐く」。
それだけで脳に「もう大丈夫」というサインが届きます。

こんなサインがある人は、呼吸が浅いかもしれません

・疲れが取れにくい
・眠りが浅い
・頭が重い
・集中力が続かない
・姿勢が崩れやすい
・ため息が多い
・口呼吸になりやすい

これらはすべて、体が“呼吸の再教育”を求めているサインです。

1分でできる呼吸リセット

① 鼻から3秒吸う
② 口をすぼめて6秒かけて吐く
③ お腹の奥がふわっと動く感覚を意識

1〜2分繰り返すだけで、
横隔膜がゆるみ、脳に酸素が行き渡り、体が自然に軽くなります。

「なんとなく苦しい」「呼吸が浅い」
そのサインに気づけるようになることが、回復の第一歩です。

呼吸は「体の内側」「動き」「心」をつなぐハブ

呼吸を整えることで、
体の内側(血流・酸素・代謝)
体の使い方(姿勢・動作・安定)
心の状態(自律神経・安心感)
この3つが同時に整っていきます。

どれか一つを頑張って整えるよりも、
“呼吸から整える”ことで全体が噛み合い始めます。

まとめ

呼吸が浅い人ほど、頑張り屋で、感覚に鈍くなりがちです。
でも、頑張るよりも、まず“ひと息、ゆるめる”こと。

呼吸が変われば、脳が変わり、
姿勢が変わり、心が変わる。

その変化は、あなたの「感じ方」そのものを変えていきます。

当院でのサポート

からだ想い整体院めぐりでは、
呼吸と姿勢の評価をもとに、胸郭や横隔膜、腹部の動きを整える施術も行っています。

「息が浅い」「集中できない」「姿勢が安定しない」
そんなお悩みの裏に、“呼吸の問題”が隠れているかもしれません。

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博多からだ想い整体院めぐり

〒812-0011
福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目12-3
玉井親和ビル 3-B

執筆者:鈴木 貴英(柔道整復師・トレーナー)
呼吸と動作の再教育を専門とし、慢性痛・自律神経・姿勢改善にアプローチ。
「体の感覚を取り戻す」ことをテーマに、心身の調和をサポートしています。

鈴木貴英

鈴木貴英

【柔道整復師・トレーナー】 呼吸と動作の専門家として、姿勢・呼吸・自律神経・パフォーマンスの関係性をもとに、整体とトレーニングを組み合わせた「呼吸×動作アプローチ」を行っています。 どこに行っても良くならない慢性的な痛みや不調、自律神経の乱れ、姿勢や動作を改善し、人生のパフォーマンスアップを目指します。

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