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からだ想い整体院めぐりの鈴木です。
今回は「呼吸が浅い人の共通点」についてお話しします。
「呼吸が浅い」とは、体のどこかがうまく“機能していない”サインです。息が浅いというより、“呼吸が通っていない場所”がある。
その小さな滞りが積み重なって、肩こりや疲れ、胃の不調、眠りの浅さなど、さまざまな形で現れてきます。
① 疲れやすい = 酸素が届かずエネルギーが作れない
浅い呼吸では、酸素は吸えていても、細胞まで届いていません。
息を浅く速く繰り返すと、体内の二酸化炭素(CO₂)が減りすぎて、赤血球が酸素を手放しにくくなります(ボーア効果の低下)。
つまり、「吸っているのに酸素が使えない」状態。
このため、筋肉や脳のエネルギーが作られにくくなり、
「疲れやすい」「集中できない」「ぼーっとする」などの感覚が出てきます。
🔸ポイント:呼吸は“吸うこと”よりも、“届けること”。
酸素が届かないと、体も頭もエネルギー不足になります。
② 肩こり・首こりが慢性化する
呼吸の主役である横隔膜が動かないと、
代わりに首や肩の筋肉(胸鎖乳突筋・斜角筋・僧帽筋など)が息を吸おうとします。
この「補助呼吸筋」が常に働くことで、首・肩の緊張が続いてしまうのです。
息を吸うたびに肩が上がる人は、
本来の呼吸筋が休めていない証拠。
この状態が続くと、筋肉をほぐしてもすぐ戻ってしまいます。
🔸ポイント:肩こりの原因は「姿勢」よりも「呼吸パターン」。横隔膜が働けば、首や肩の負担は自然と減ります。
③ お腹の調子が悪い
横隔膜は、呼吸をするときに上下に動いて、お腹の中の内臓をやさしく揺らしています。
この動きがあることで、胃や腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり、消化や排泄のリズムが整います。
浅い呼吸では、横隔膜の動きが小さくなり、
お腹の中の圧の変化が少なくなります。
その結果——
-
胃腸の動きが鈍くなる(便秘・胃もたれ)
-
下腹部が張る・重く感じる
-
食後にだるさが出る
といった症状が起こりやすくなります。
🔸ポイント:お腹を動かすのは筋トレではなく「呼吸」。よく吐くことで横隔膜がしっかり上がり、内臓が自然に動き始めます。
④ 反り腰・腰の張り
呼吸が浅い人は、お腹の圧(腹圧)がうまく保てていません。
横隔膜と骨盤底筋が連動せず、息を吸うたびにお腹の圧が前に逃げて、腰が反りやすくなります。
背中の筋肉(脊柱起立筋など)で体を支えるため、
腰に常に緊張が入り、疲れやすくなります。
横隔膜がしっかり動くと、
お腹の圧が前後左右に均等に広がり、
体幹が安定して反り腰も自然に改善していきます。
🔸ポイント:反り腰は「姿勢」ではなく「呼吸圧の方向性」の問題。横隔膜が働けば、腰の緊張は抜けます。
⑤ 睡眠の質が悪い
浅い呼吸は、交感神経(緊張モード)を刺激し続けます。
寝ても体がリラックスできず、「眠りが浅い」「夜中に目が覚める」「朝スッキリしない」などの状態になりやすいです。
本来、眠っている間は呼吸がゆっくりになり、
副交感神経が優位になって体が回復します。
しかし、浅い呼吸ではCO₂が減りすぎて、脳が“息が足りない”と判断し、睡眠中でも体が警戒モードのままになってしまいます。
🔸対策:寝る前に「5-5-5呼吸法(吸う5秒・吐く5秒・止める5秒)」を3セット。
呼吸のリズムを整えるだけで、睡眠の質は変わります。
まとめ:不調の根っこに「呼吸」があるかもしれない
呼吸が浅いということは、
体のどこかがうまく機能していないというサインです。
肩こり、腰の張り、胃の不調、
疲れやすさ、眠れない——
それぞれバラバラに見える症状も、
実は「呼吸の乱れ」が関わっていることがあります。
呼吸は、筋肉・神経・内臓・姿勢・心をつなぐ“ハブ”のような存在。
つまり、呼吸を見直すことは、体のバランスそのものを整えることにつながります。
もし今、不調を感じているなら、
痛みのある部分だけを見るのではなく、
「呼吸の状態」を一度観察してみてください。
呼吸を評価することで、
これまで見えていなかった原因や動きのクセが浮かび上がってきます。
自分の呼吸に気づくこと。
そこから体は、確実に変わり始めます。
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当院でのサポート

からだ想い整体院めぐりでは、
呼吸と姿勢の評価をもとに、胸郭や横隔膜、腹部の動きを整える施術も行っています。
「息が浅い」「集中できない」「姿勢が安定しない」
そんなお悩みの裏に、“呼吸の問題”が隠れているかもしれません。
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博多からだ想い整体院めぐり
〒812-0011
福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目12-3
玉井親和ビル 3-B
執筆者:鈴木 貴英(柔道整復師・トレーナー)
呼吸と動作の再教育を専門とし、慢性痛・自律神経・姿勢改善にアプローチ。
「体の感覚を取り戻す」ことをテーマに、心身の調和をサポートしています。
