博多駅から徒歩8分
からだ想い整体院めぐりの鈴木です。
慢性的な肩こりや腰痛、頭痛、めまい、疲れやすさ。
病院で検査をしても「異常なし」と言われた。
マッサージや整体に通っても、その場では楽になるけれど、しばらくするとまた元に戻ってしまう。
こうした不調に悩んでいる方は、決して少なくありません。
そして多くの方が、
「年齢のせいかもしれない」
「自分が弱いから仕方ない」
「ストレスを溜めないようにするしかない」
と、自分を納得させようとします。
しかし、実際に体をみていく中で感じるのは、
それらとは少し違う共通点です。
一見すると関係なさそうなところに、
不調のヒントが隠れていることがあります。
今の体の不調も、
別の視点から見てみる必要があるのかもしれません。
※少し専門的な内容も含まれますが、
慢性的な不調を「別の角度」から整理するための話です。
■ 体は「うまく動く」前に「安全かどうか」を確認している
私たちの体は、とても合理的にできています。
まず最初に行っているのは、
「正しく動くこと」や「力を出すこと」ではありません。
「今、この状態は安全か?」
という確認です。
体は常に、
・転ばないか
・バランスを崩さないか
・予測できない動きにならないか
といったことを、無意識にチェックしています。
そして、その判断をもとに、
筋肉の使い方や動き方、自律神経の働きまで調整しています。
■ 感覚(センサー)と運動(モーター)の関係
体の働きをシンプルに分けると、
大きく2つの役割があります。
ひとつは、
「今、自分の体がどういう状態にあるのか」
「どこにいて、どう傾いているのか」
を感じ取る【感覚(センサー)】。
もうひとつは、
「どう動くか」
「どれくらい力を出すか」
を実行する【運動(モーター)】です。
ここまでの話を、
体の働きの流れとして整理すると、次のようになります。

体は必ず、
【感覚 → 判断 → 動作】
という順番で働いています。
そして、これらの感覚は単独で働いているのではなく、
視覚・前庭覚・体性感覚が組み合わさることで、
脳が姿勢や安全性を判断しています。
このとき、判断に使われる感覚情報が偏ったり不足すると、
体は「より安全な方」を選ぶ反応を取りやすくなります。
■ なぜ“今の生活”が不調につながりやすいのか
ここで大きく影響しているのが、現代の生活環境です。

多くの方が、
スマートフォンやパソコンを長時間使い、
同じ距離・同じ姿勢で画面を見続けています。
・視線はほぼ近距離
・目の動きは少ない
・頭の位置はほとんど変わらない
この状態が続くと、
視覚の使い方が単調になり、
体の位置や空間を把握する力が低下しやすくなります。
さらに運動不足が重なると、
関節や筋肉からの感覚(体性感覚)や、
頭の動きでバランスを感じる前庭機能も、
使われにくくなっていきます。
特に現代人は、
歩く、振り向く、上下を見るといった
「頭が自然に動く動作」が極端に少なくなっています。
■ 感覚が曖昧になると、体はどう反応するか
視覚・体性感覚・前庭機能。
これらの情報がうまく揃わないと、
脳はこう判断します。
「安全かどうか、はっきりしない」
すると体は、
・筋肉を固める
・動きを小さくする
・呼吸を浅くする
といった反応を選びます。
これは異常ではなく、
体に備わった正常な防御反応です。
慢性的な緊張やこわばりは、
「悪い状態」ではなく、
体が状況に適応しようとしてきた結果とも言えます。
■ 不調の原因を「もう一段深く」考えるということ
一般的な施術では、
筋肉の硬さや関節の動き、姿勢の乱れといった
目に見える部分を整えていくことが多いと思います。
それ自体は、とても大切な視点です。
ただ当院では、
「なぜ、そこが硬くなったのか?」
というところまで考えるようにしています。
たとえば筋肉の硬さで考えても、
原因はひとつではありません。
・使いすぎによる負担
・血流が低下している影響
・内臓の疲労からくる反応
・自律神経の緊張が続いている状態
そして、その要因のひとつとして、
「感覚機能がうまく使われていない」
というケースもあります。
体の位置やバランスが感じ取りにくい状態では、
体は無意識に安定を求め、
筋肉を固める、動きを制限するといった反応を選びます。
結果として、
筋肉が硬くなる、姿勢が崩れる、
自律神経が緊張し続ける、
といった状態につながっていきます。
感覚だけを特別視しているわけではありません。
筋肉・関節・姿勢・内臓・自律神経を
切り離して考えるのではなく、
「なぜ今、その反応が起きているのか」
を一つの流れとして捉えています。
この視点があることで、
これまで部分的な対処では行き詰まっていた不調にも、
改善の糸口が見えてくると考えています。
■ まとめ
慢性的な不調や自律神経の乱れは、
突然起きたものではありません。
スマホやパソコン中心の生活、
動く機会の少なさによって、
体の感じ取り方が少しずつ偏り、
今の反応につながっている可能性があります。
もし、
「自分にも当てはまるかもしれない」
と感じたなら、
体の一部だけでなく、
体の“働き方そのもの”を見直すことで、
これまでとは違う変化が起きるかもしれません。
