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からだ想い整体院めぐりの鈴木です。
このブログは、来院後に「自宅で復習してほしいセルフケア」をまとめたシリーズです。
まだ来院されたことがない方でも、できるだけ簡単に理解できるように書いています。
第4回のテーマは“胸がひらくと呼吸はどう変わるのか?”
そして実際に胸郭前面をゆるめるセルフケア「ブックオープナー」 を紹介します。
■ なぜ“胸がひらく”ことが大事なのか?
呼吸は肺だけの動きではなく、肋骨・胸椎(背骨)・横隔膜・腹圧・骨盤が連動する全身運動です。

特に現代人は、
・巻き肩
・猫背
・前かがみ姿勢
・胸がつまる
・呼吸が胸だけに入る
・背中が固い
という状態が続き、胸郭の前側が固くなり、背中に呼吸が入らないという「呼吸の偏り」が生まれやすくなります。
すると、
・息が浅い
・胸がつまる
・肩が緊張する
・呼吸がしにくい
・寝ても回復しにくい
・自律神経の乱れ
などが起こり、“深呼吸してもスッキリしない理由” が生まれます。
■ 今日のセルフケア:ブックオープナー(Book Opener)
胸郭の前側の硬さをやわらげ、背中・わき腹への呼吸が入りやすくなるセルフケアです。
【STEP1:姿勢をつくる】
-
横向きに寝る
-
下の膝を軽く曲げる
-
上の膝を前に倒して、タオルやクッションを挟む
→ 腰がねじれすぎるのを防ぎ、胸椎だけが動くようになる -
頭は枕で安定
-
肩の力を抜く

※ 正しい姿勢の準備ができると、胸が「ひらける」感覚が出やすくなります。
【STEP2:胸をひらく動き(Bookを開くように)】
-
上の手を前に伸ばす
-
ゆっくり後ろ側へ「開いていく」
-
目線もゆっくり後ろへ
-
胸椎がねじれるのではなく、
“胸がひらく”感覚 を意識 -
開いたところで止まり、呼吸を入れる

【STEP3:呼吸(5-5-5 または 10-10-10)】
【吸う:5〜10秒】
・鼻から静かに
・背中、わき腹、肋骨の後ろがじわっと広がる
【吐く:5〜10秒】
・細く、長く
・胸がひらいたまま、背中が床に沈む感覚
【止める:5〜10秒】
・自然に止まる位置でキープ
・体がゆるむ時間
これを 5〜8呼吸。
■ よくある間違い
× 腰がねじれてしまう
→ 膝の間にタオルを挟むと安定する
× 胸を“反らせる”動きになっている
→ 開く方向は真後ろではなく「斜め後方」
× 呼吸が胸にしか入らない
→ わき腹・背中に手を当てて意識する
■ このセルフケアで得られる変化
・胸の前側がゆるむ
・背中とわき腹に呼吸が入りやすくなる
・巻き肩・猫背が楽になる
・呼吸の偏りが改善
・深いけれど静かな呼吸になる
・姿勢が軽くなる
・自律神経が整いやすくなる
ブックオープナーは、
“胸だけの呼吸”から“360度の呼吸”へ切り替えるうえで欠かせないステップ です。
■ まとめ
胸郭がひらくと、呼吸が一気に楽になります。
「呼吸が浅い」
「胸がつまる」
「姿勢がしんどい」
そんな方は、ぜひ今日のブックオープナーを取り入れてみてください。
呼吸や姿勢、自律神経の乱れが気になる方は、施術+呼吸の再教育で体はもっと楽になります。
気になる方はお気軽にご相談ください。